弔い合戦
ベルヤ






みていた

なにするすべもなく
きりぶかいくろのぬまぞこへおちていくひと
きずついてたひとと
きずついてるひとへ

ザクザクさす男
お前は何を分かっている



いたみとくつうへあきらめのひらきなおりに



容赦無しの軽薄な言語
吐き散らすトゲが空中まき散り


グサグサやむひとのたいないへはいる


もくし、くすりをのみこむひとらは
ごたいまんぞくのてあしをうごかされてる
きずついていたひとと
きずついているひとの
てがなかったら
くるまいすなら
じんじょうでないぎょうそうなら

お前はこりゃヤバいと尻込みを企て
へらへら笑い滑稽な歯車で
絶望を更に沼底へ引きずり落とす



うっすらとにじむなみだ
こえをあげないなみだ
よわまっている
おびえふるえる

いつか

お前も
病み老い朽ちてしまえ
訪れに
気づいた時の経過が後悔となり泥沼へ沈め孤独に

もくす、ひとはどれだけおもいものをせおうのか
うまれたこと
すわってること
すべてといかけ
かみをうけいれ
かみにひたんし
かみのもとへと
ときをまつひと





みていた

にえくりかえるはらわた
わすれることはない
おわるときまで

無知なお前に

しろくろつける






自由詩 弔い合戦 Copyright ベルヤ 2010-06-03 01:01:35
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