ヴァギナ
デラシネ
ころしてほしい
たとえば私が私の人生などを喋りだしてしまう前に
ヴァギナ
杭を打たれた中心から
痺れるような喜びが弧を描き広がり 全身を包んでく
傷口は限りなく純粋な体液を滲ませながら
永遠に続くかのような痙攣をくりかえす
ころしてほしい
満ちゆく海の波にさらわれ溺れる砂のように
眩しすぎる海底に沈みとけゆく藻屑のように
私は解けて貴方に解けて世界に解けて 愛を知る
ずっと はなれないでいてほしい
やわらかさの奥にある震え求める熱こそが 私達のすべてなのだと
約束を
ずっと はなれないでいてほしい
ずっと