群青の回廊
吉岡ペペロ
うらぶれた仕事がえり
なんだか日も長く夜7時
微笑んでくれたのは
群青の空と
人工の光だった
否、色に名前をつけ
空をその名で形容したしゅんかん
空は人工そのものだったのだ
家路とはなんであろう
物足りないたましいたちが今
ただ戻るだけのお話しなのに
戻る?
何処へ?
人工を越えて
人がつくりだしたものへの哀惜を
ぼくらは家路というのだろう
うらぶれた仕事がえり
なんだか日も長く夜7時
微笑んでくれたのは
群青の空と
人工の光だった
否、色に名前をつけ
空をその名で形容したしゅんかん
空は人工そのものだったのだ