スランプ
nonya




ぼんやりと浮腫んだ月が
夜空の底から覗いていた
見透かしたような月光が
書きかけの溜息を嘲っていた

出かけたっきり帰ってこない
セツナサを待ちあぐねていたら
黙りこくったキーボードを
飼い猫が悠々と跨いでいった





携帯写真+詩 スランプ Copyright nonya 2010-05-26 19:08:02
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