どこへいってしまったのだろう
森の猫
夢のような恋愛のあとの結婚
恵まれた 男女ふたりの
こどもたち
愛する 夫
あの ちいさな家に
あふれていた
愛は どこへいってしまったのだろう
しあわせで ぼーっとしていた
生活にあくせくしていた
あたしは
どこへ いってしまったのだろう
20数年たち
あたしは
家族は
移り変わってしまった
秋から冬へと
季節がかわるように・・・
いや
愛はある
変化しただけだ
愛はある
あたしのなかに
まだ あふれるほどに
だだ
その 対象が
画面の中のスターだったり
小説の主人公だったり
舞台にたつひとだったり
そして
キミに・・・
キミになっただけのこと
これがひとの
生きざまとういうものだ
不自然なことじゃない
自然のなりゆきだ
かわいそうじゃない
かわいそうじゃない
あたしは
かわっていない
あたしの
芯は