箱からの脱出
朧月

低迷線をたどっていきつく先は壁
そうしたら垂直に昇ってゆこう
横のままなら低迷でないから
いつのまにかの上昇線

また壁

真逆の心理の状態は
笑えるものだと思うのです

頭から垂れてる毛先を伝って
涙の雫
ただ
この全てからの冷気で
凍るのだろう

地面に刺さったなら
私は停まるしかないか?

角を 折るがごとくに
突き進め
低迷から上昇そして維持
下降へは続かない

なぜなら
私はとぶのだから
それから先は
心からはえた羽で
思うがままに羽ばたいてゆく

凍るような空気に
切られながら飛べ
願った空へ


自由詩 箱からの脱出 Copyright 朧月 2010-05-16 08:56:05
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