濡れたままで立ちすくむ
kauzak

濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている

モウドウデモイイヤ

光を感じることができなくて
荒むということも解らなくなる

そのまま縛り付けられた僕は
何かを感じようと息をつめて
感じようとすることが目的になって
何を求めているのか解らなくなる

途方に暮れたところで誰も困らなくて
独りで立つしかないことを思い知る

心細くて辺りを見回すけれどやはり誰も居なくて
だからこそ歩いていくしかないのだ

頼りない足取りとしても
道は拓けていく

 ※連なるだけの言葉シリーズ


自由詩 濡れたままで立ちすくむ Copyright kauzak 2010-05-11 22:46:47
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