濡れたままで立ちすくむ
kauzak
濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている
モウドウデモイイヤ
光を感じることができなくて
荒むということも解らなくなる
そのまま縛り付けられた僕は
何かを感じようと息をつめて
感じようとすることが目的になって
何を求めているのか解らなくなる
途方に暮れたところで誰も困らなくて
独りで立つしかないことを思い知る
心細くて辺りを見回すけれどやはり誰も居なくて
だからこそ歩いていくしかないのだ
頼りない足取りとしても
道は拓けていく
※連なるだけの言葉シリーズ