屈辱
花形新次

バンコクにある
カラオケスナックの
ウエイターのお兄さんに
尻を触られたことがあるんです、わたし
ううん、それが恥ずかったわけじゃなくて・・・

そのとき
男のくせに
つい「イヤン」と小さな
声を出してしまったんです

まわりの人にはしっかりと聴かれて・・・

わたし真っ赤になるほど
恥ずかしかったんです

でも
運よく
あっちのほうは
気付かれなかった

わたし
ちょっと
ホッとしたんです。


自由詩 屈辱 Copyright 花形新次 2010-05-10 19:15:41
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