詩人の友
冬野 凪

この世界は溢れんばかりの言葉で
満ち満ちている。
だから僕は詩で表現するのだ
と彼は言った。

僕はわかったようなフリをして
良いね
グッド
と答えた。

彼はニヤリと笑って
今から君を詩人の友に
任命する
と厳かに宣言した。
僕は缶ビールを飲み干した。

夏は近い。


自由詩 詩人の友 Copyright 冬野 凪 2010-05-04 10:44:47
notebook Home