ホシに願いヲ
くゆら


あたしはきっと じゃなく
絶対 あなたが好きです

アドレスを知ってたって

メールがこなくちゃ意味がない
電話が鳴らならきゃ意味がない

メールを送らなくちゃ意味がない
電話をかけなくちゃ意味がない

でも負けた気がするから自分からはいかない

もう意地です

お酒の力を借りたって
何にもならない

しらふでも無理だって

だからメールしてきてよ
出来たら電話してきてよ
って言えたなら

好きだってこんなに顔に書いてあるのに
伝わらない

口があんだから
ハッキリ言えば良いのに
言えないんです

頬から湯気が出るんじゃないかってくらい熱を持ってる

最後に会ったのは一昨日

あなた私の目を見て
両手であたしの右手ギュッて握って

ゆっくり離した後

少し右手あげて

また連絡するからって
言ったもん

人間の記憶は曖昧らしいけど
間違いなく言ったのに

言ったのに

心のバランスが崩れていく

粉になって風に流される前に
どうか彼から連絡がありますように

少しでもいいから
彼の頭の片隅に
心の片隅に
あたしの欠片がありますように




自由詩 ホシに願いヲ Copyright くゆら 2010-05-02 00:21:22
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