赤い斑文
yoyo

我が子とまではいかないが

年の功での助言にて

ぼろ屋の手入れをし始める

憧れの農業よりも楽な筈

草刈り、刈り、刈り、

思い出す

父が庭木の手入れして

母にまだらな体を怒られて

今はあたしの出番だと

夕暮れこえて

暗夜になっても終わらずに

やっとの思いで

仏壇に

カーネションをさす手先には

父と同じ斑文が

母を偲んで

合わせて拝む

あなたたちの子だからさ

泣いても泣いても

似通って

どうしようもなくいじらしい


自由詩 赤い斑文 Copyright yoyo 2010-05-01 21:48:27
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