空っぽエンプティ
within
空っぽエンプティの神様は
融通がきかない
シジフォスのように岩を
頂に押し上げる
朝から雨だと
出かける気がしないのは
小学生の頃から
変わらない
生きていることにテーマはない
ミミズが 日向で
のたうちまわる
光に気がついて
目が覚めると
そこは牢獄だった
眼に見える世界に捕らわれず
触手を伸ばして感じていたい
手足を伸ばすのではなく
木が枝を伸ばすように
侵食したい
神経の通う体毛を伸ばすんだ
感覚は外へと向かう
この小さな紫の花は何?
「草花やろ」
笑顔の他殺体って嫌だな