空っぽエンプティ
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空っぽエンプティの神様は
融通がきかない
シジフォスのように岩を
頂に押し上げる
朝から雨だと
出かける気がしないのは
小学生の頃から
変わらない

生きていることにテーマはない
ミミズが 日向で
    のたうちまわる
光に気がついて
目が覚めると
そこは牢獄だった

眼に見える世界に捕らわれず
触手を伸ばして感じていたい
手足を伸ばすのではなく
木が枝を伸ばすように
侵食したい
神経の通う体毛を伸ばすんだ
感覚は外へと向かう

この小さな紫の花は何?
「草花やろ」

笑顔の他殺体って嫌だな


自由詩 空っぽエンプティ Copyright within 2010-04-27 06:06:46
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