まぶしい曇り空
吉岡ペペロ

夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる

煙草に吸い疲れた公園のベンチ
新緑の幽霊みたいな色を見やりながら
曇り空がまぶしいと目を細めた

夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる







自由詩 まぶしい曇り空 Copyright 吉岡ペペロ 2010-04-26 13:38:20
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