嘘つき志願
朧月

嘘をついてもいい気がします
音の無い夜
もちろん嘘はいけないことで
許さないでください

ちゃんと優しく騙しますから
騙されてみてください
罰なら明日の朝日の中で受けようと思います

眠れるようにと
深く深く深く
心地よい嘘を並べてゆきます

あなたはこくんとうなずいてつぶる
目にはなんの風もあてない から

今日のあなたは滞りなくすんでしまったよ
嘘のベールに優しく包まれ ふわり飛んでね

夢 花 星
どんなものにも触れることができるよ
そう
そんな嘘をささやいて
あなたが眠れるのなら

私は 嘘つきになる



自由詩 嘘つき志願 Copyright 朧月 2010-04-25 23:12:57
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