らんちたいむ
朧月
今日の空は青すぎて善人しか似合わない
大手をふって歩けそうにないから部屋にいる
閉じる部屋の
向こうにあなたはいるでしょう
きこえない
音を見ようと研ぎ澄ます
それでもまた
己のドアもまた閉じて
桜の花びら
ひとつ 忘れ形見のように
舞えば
落ち着いて と声かけないでも
泣かないで あなたが降りてきた
どういう風でもいいじゃない
のうんびり と過ごすお昼間の
あなたといる居間 風は入らないけれど
眩い光りは
春そのもので よわよわと
それも認めて こうひいを飲む
自由詩
らんちたいむ
Copyright
朧月
2010-04-25 13:07:02
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