Miracle of rain ----- 雨の奇跡 -----
tomoyan*
赴くままに
応えることが出来るのならば
距離を縮めることもなく
また 離れることもなく
常に一定なまでの
振り子時計のように
時を刻むのも
ひとりでは出来ないのに
いつかは手を離れてゆく
その瞬間【とき】を
本当は 知っていたのかもしれない
淡かった空が
今は 少しだけ
靄【もや】がかかってる
雨を連れて来た偶然は
虹という 希望をも
運んでくれる
胸に閉まった小さな欠片を
あの空へ 飛ばして
あの瞬間【とき】の雨を
連れて来ようよ