宵の街
蒲生万寿

ビルの間に光る雷(いかずち)を

線路脇のすえた場所から

小便と浮浪の徒の

臭いに包まれ眺める

汗まみれのTシャツに

作業ズボンの私

人の浮き沈み

善と悪

富と貧

大なるものと小さきもの

一日の終わりに

等しき今日の終わりに

閃光は走る


自由詩 宵の街 Copyright 蒲生万寿 2010-04-21 21:12:11
notebook Home