瀕夜
木立 悟
光たち互いの背を押しかがやきぬ
何も無い音のはざまに手を結ぶ
透るままかけらを置いて過ぎる冬
はじまりは終わりにも見ゆ尽きぬ道
行方から霧の符の指あそび来る
欠けた目が水の列車の窓ひらく
つまびくは終わりなき声みちしるべ
俳句
瀕夜
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木立 悟
2010-04-21 03:06:16