大根でできた透けた奴　添え物のつまになりたい
　　　　　　　　　がりがりはいやだから
　　　　　　　　　糸みたいに細くなくっちゃダメ
　　　　　　　　　ふわふわしてなくっちゃ　美しくないよ
　　　　　　　　　茶色くなってちゃダメ
　　　　　　　　　O-157になりそうで　ちょっと躊躇しちゃう

　　　　　　　　　つまなんて　ツマんない？
　　　　　　　　　考えても見てよ
　　　　　　　　　血の滴る生肉　そのまんまお皿にのってても
　　　　　　　　　食指　ひっこんじゃうじゃない
　　　　　　　　　さしみのやつは　自己主張するけどね
　　　　　　　　　他にも　いろいろあンのよ
　　　　　　　　　ありがたみがね　自分で考えてみて
　　　　　　　　　それが大事　　　　　←（よくわかってないことばれたかなあ）

　　　　　　　　　さしみがね　つんと上向きですましてる時
　　　　　　　　　しらんぷりして　添えられてりゃいいのよ

　　　　　　　　　あんまり面白くなかったら
　　　　　　　　　きっぱりつま　ごみ箱に捨てちゃってさあ
　　　　　　　　　おさらのさしみ　芸術品のはずの僕
　　　　　　　　　生肉なんかじゃナイ　なんて泣くかもね
　　　　　　　　　つまは　ごみ箱で腐って行くのサ

　　　　　　　　　そこまでわからない　さしみもさしみ
　　　　　　　　　つまもつま　まあ似た者同志
　　　　　　　　　仲良くやることよ

　　　　　　　　　一緒にいれば　芸術なんだからさあ
　　　　　　　　　片方だけじゃ　あんまり食いたくないぞ
　　　　　　　　　さしみはさしみ　つまはつま
　　　　　　　　　それぞれ新鮮で上等なら
　　　　　　　　　まあ　シェフがぱあじゃ台無しだけど
　　　　　　　　　芸術品になる
　　　　　　　　　あっ　おさらもちゃんと選んでね

　　　　　　　　　バランスよくなくちゃ
　　　　　　　　　台無しよ　
　　　　　　　　　さしみも　つまも　シェフも　おさらもね　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　まあ　好きにやって見てよ　うそかほんとか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　←（興味津々ばれたかなあ）

　　　　　　　　　だからね
　　　　　　　　　つまになってやってもいいかな
　　　　　　　　　って思ってる

　　　　　　　　　目立って叩かれるのはまかせるわ
　　　　　　　　　これが　つまの特権

　　　　　　　　　マズイからって
　　　　　　　　　つまのせいにしないでよ
　　　　　　　　　メニュー　つま盛り合わせに書きかえちゃうよ



　　　　　　　　　1997.08.15.　YIB01036 Tamami Moegi.
　　　　　　　　　初出　NIFTY SERVE FCVERSE 改稿　1998.05.06.