世界はでかい、でかいしいたい
は やしや も  り


人を好く けど愛せない愛せなさゆえ愛されてない 人を好く

人をただ憂うのだから優しさは優しさゆえにやぼに沁みてく

ふた駅の遠さを確認するために虚ろにたるむコードをたぐる

醜美さえ境を失うほどに目をそらせずにいるそらさずにいる

傷つけるわけにはいかない君だけは 自分をだます嘘を素直に

見下ろせば線路を汚す僕がいて 踏まないように先の車両へ

怪我してる部分をかばい汚してる部分をかばい怪我してるひと

怒るには間が悪すぎて泣けるほど理解できないだから笑った

表面で記憶にならないあなたとの時間は直に脳に染みてく

切実なアメの欠片を口にいれ味わうような明日は過ぎた

ぐるぐるととわに続いたうたならばあなたもぼくもまぢりはなやぐ
るぐるととわに続いたうたならばあなたもぼくもまぢりはなやぐる
ぐるととわに続いたうたならばあなたもぼくもまぢりはなやぐるぐ


短歌 世界はでかい、でかいしいたい Copyright は やしや も  り 2010-04-14 11:08:19
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