簡潔な好意
亜久津歩


どんな歓楽街よりも
ありふれた町の公園が
きみの四角い部屋が

どんな美食よりも
炊きたての白ごはんが
つめたい水が

どんな芸術よりも
赤子のようなキャンバスが
無言のノートが

どんな声援よりも
あまいセリフよりも
黙って そばにいてくれるきみが

すきだ


自由詩 簡潔な好意 Copyright 亜久津歩 2010-04-14 10:22:32
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