タペストリー
馬野ミキ

なぞはすべて解ける
だが振り出しに戻っているのが気に食わない
俺は宇宙が気に食わない
人間と宇宙の関係のあり方が気に食わない
宇宙ったって
何なんだ?
星が動いてるだけだろ
ほとんどは空間だ
たまに星がある
すごーいでかい空間に
すごいたまに星がある
それが宇宙だ
なんなんだよという感じだよな
その
彼らいわく広大な宇宙の
たった一つの惑星に俺は数年い続けている
不自由だが
水があるのだという
奇跡的なのだと
奇跡的なものからうまれたMMOのクエスト
バイトの休憩時間
ガス室
奇跡的なものからうまれた抜け出したい日々
運命共同体
誰と誰がだよ?
老人になって笑みを絶やさず世界を見つめられるだろうか
村の人々のことはわからない
村長と村の議会にに任せよう
なんてったって俺は宇宙にいらついている
宇宙は俺と勝負するだろうか
たぶんもう勝負しているだろう
そしてなかなかの名勝負じゃないか!






社会はなかなか厄介だ
俺と宇宙の間に存在し
靄がかっている
そして俺の神いわく
俺は社会で答えを出さなければならないのだという
靄のなかで。



俺の神は真面目なんだろう
俺が作ったので
俺に似ているのだ。




コンピュータゲームをしては
ああこれより面白いゲームが作れると思い
漫画を読んでは
ああ俺もアイディアが膨らんできたぞと思う
そのアイディアをブログに書いて
終わる





なんでそこで終わるんだろう。






表現という面において
たぶん俺は妄想家ではない
不適応者ではない
この自分が本当に地球に今生きているということは奇跡的だ




俺を支持したり
応援しようとしてくれる人が人間の中にいる
すごいよね
そんなこと あるとは思わなかった
そういうのは少し泣けるね。




昨日はいけ袋の焼き鳥やから
携帯のメモリに入っている人の60人くらいの人に電話をかけたり
メッセージを送った
メッセージというかまあメールだけど別にいいでしょ
メッセージでも
言葉や単語がね
真意より勝ることは一度もない



電車でげろが吐いてあって
ああ、こういうのを乗客みずから俺たちがそうじし始めることを
国民主権というのではないかと思いました。


いま電車にゲロがはいてあるとツイッターに書く
いま電車にゲロがはいてあるとmixiに書く
それがきもいので
俺はマイミクシーに呼びかけるわけです
ピクシーやハイエルフに呼びかけるわけです
この村を抜け出して一からやり直そうと
ドラゴンもいないし
悪もないし
大ボスもいない
すべてはスクウェアエニックスが作り出した幻想なんだよ


明日ミクシーをやめます
というコミュはきれいだ
管理人が無作為に選ばれ
仮に俺たちが現実世界のどこかで出会えたときに
本当にマイミク申請すればいいのだから


あしあとは
俺のちんこの上につけてくれ



今日安全かみそりで指を切った
子どもがバスタブでわいわいやっていたので落ち着かなかった
血はきれいだった
ひげは途中までしかそれなかった


自由詩 タペストリー Copyright 馬野ミキ 2010-04-13 03:13:51
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