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mizunomadoka

雨空の月曜日。

昨日のうちにホテルに移動。今回は荷物が少ないので楽だった。
フロントで部屋着を貸してほしいというと、
そのまま外を歩けそうな暖かいローブをくれた。

今日もいつもと何も変わらない一日。

朝起きてコーヒーをいれながら、
テーブルのフルーツをカットグラスに盛りつけてみる。
しばらくすると、表通りのレストランから焼きたてのパンが運ばれてくる。

いつもよりもずっとずっと贅沢だけれど、
ほんとうはこの国の朝はいつもこれくらい素敵だ。

誕生日にもらったhedgrenのバッグを持って街を散歩する。
けっこうな雨なのにみんな傘をささない。
雨宿りで入った映画館でなんとなくアバターを観る。

カフェで日記を書いていると雨が上がったので、
公園で歌っていると、いつもの子供たちが集まってくる。
なんだ日本に帰ってないじゃんとはしゃぐので、
帰るのは明日だよと私がいうと、またさみしそうな顔になる。素直だ。
今日みんなで一緒にアバターみれたらよかったねーと笑う。

夕方、バスに乗ってシャーリーへ。
こっちは晴れだったみたい。みんなでバーベキュー。
でっかいエビみたいなのと貝がいっぱい。
たぶん獲っちゃダメなやつだよとみんなから言われてフランクがへこむ。
双子の姉妹とひたすらアボカドサーモンを巻く。

ホテルに戻ってお風呂。バスタブにお湯がはってある幸せ。
ラウンジに降りて読書。ここに住んでるおじいさんとチェス。

女の子がテレビの前を占領して
ソファにだらしなく寝そべって宿題をしてる。
その姿が奇跡的にきれいで嬉しくなる。



自由詩 heritage Copyright mizunomadoka 2010-04-11 18:35:38
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