ウェア、ウェア
nm6

ゆらゆらしていたぼくらの帝国は終わりアジアがカンフーな世代に新しいものなんかないのです。iPhone裏面のリンゴの鏡面に夕暮れが切ない反射の家族atショッピングモール的な幸福に、はしゃぎまわる子供とはしゃぎまわらない夫婦。肝心なのは一度きりだってことで、花びら舞う舞う、ピンク色が洋服のうえで青に緑につながって各々の鳥のマークで軽やかにつぶやいています。安酒とブルーシートが地球と忘却のあいだで薄い膜を張っています。

一にも二にも健康だ。
ハードウェアの問題だ。



それでも最近はさ、
転職の知らせも多いよね、
3ヶ月も自由なのってさ、
ふつう、定年になってからだっけ、
貨幣、
わたし、美味しいものを食べるために生きてるよ、
え?
かわいい格好ができるのもあと3年だしね、
あ、貨幣、
どういう主義?
森にいるみたいな、
森にいるみたいな、
森とか、虫とか嫌いだし、行ったことないけど、



月曜になればみな自分がどこにいるのかわからないたいそうかわいそうな人たちですが、黒い闇へ潜りこみ圧し合い満員でたいていUTとUJで、それでも、ほら、きた、光の一点、

音楽、
光の一点、音楽――


(引用)


ステージの上に、
ショッピングモール的な幸福に、
音楽がはじまる。



ゆらゆらしていたぼくらの帝国は終わり、ミシェルの銃もとっくに象に踏み潰されたので、iPad上陸のリンゴの鏡面に夕暮れが切ない反射の家族atディズニーランド的な幸福に、抱かれて眠る子供と抱き合うことを忘れた夫婦。肝心なのは一度きりだってことで、花びら舞う舞う、ピンク色が喧騒のうえで青に緑につながっていつか犀のマークのように全てのマークが軽やかに墜落するでしょう。安酒とブルーシートが地球と忘却のあいだで薄い膜を張っています――なんだかあまり上手じゃない。なんだかいいきれない、書き足りない。詰め込みすぎたかな、でもわかるかな?わかるよね?わかってくれるよね?うざい。ささ、どこでもドアに、どこに?森に。森にいるみたいな、森のどこかにどこでも文化。そうですか。


自由詩 ウェア、ウェア Copyright nm6 2010-04-11 15:13:31
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