みつごは囲む
こめ

粋狂な程に

遠くから届く音楽

小鳥はさえずり

みつごは囲む

息は白いけど

ため息は白くはならなかった

君が無くした物なら多分僕が拾って

売り捌いたかもしれません

遺伝子の頂点でその先を指差す

誰が阻むのかこの生き方を

常に笑顔それは悲しみの拒絶の壁

手にもったハンマーで

そのガラスの壁を砕いた

その瞬間が忘れられなくて

今日も誰かの壁を叩き壊す

財布をひっくり返したら

お金は一枚もおちてこないけど

唯一落ちてきたなにかの残骸を広い

夜空にほおり投げた

僕が拾ったのは

夢だったのかはたまた希望だったのか

もう手元に無いもの欲しても

それは子供のわがままより

たちがわるいものでした

僅かに響く今も残響として響く

無人の世界でなった鐘は

今もなお頭中でなりひびていた



自由詩 みつごは囲む Copyright こめ 2010-04-11 14:05:15
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