まっすぐ言う
亜久津歩


今にも 椅子を蹴ろうとしている足に
今にも 手摺を離そうとしている指に
閉じかけた瞳に 途切れそうな意識に

長い説教が響くか
巧い喩えはとどくか?


溺れながら謎かけを解く余裕など私にはなかった。


自由詩 まっすぐ言う Copyright 亜久津歩 2010-04-08 10:58:26
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