春の名の味わいを目に噛みしめる
プル式
やどかりの様に尻から席に着き
視線は窓を離れないまま
あれの名前はなんだっけ
箸をとり酒とつまみが並んでも
味があるのかそれとも無いのか
酒ばかり増え気もそぞろ
ぽかぽかと酔った口調でもう一度
あれの名前はなんだったっけ
つまみを転がし顎をかく
ああそうだ確か名前はニワゼキショウ
はたと膝うち笑顔がこぼれ
さも満足そうに里芋をほおばる。
自由詩
春の名の味わいを目に噛みしめる
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プル式
2010-04-08 10:46:55
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