祝福
蒲生万寿

辛く悲しく惨めな時こそ

背筋を伸ばし天を仰げ

頭上に高く

望月は昇り輝く

冬の寒風にさらされているのは

君だけではない

葉の落ちた街路樹も

あの流れる雲

数多(あまた)の星々も

あるべき時、あるべき場所に現れる

君も私も

欠かす事の出来ないあるべきものなのだ

君よ歩み行け

君は万物と同様に

祝福され生きている


自由詩 祝福 Copyright 蒲生万寿 2010-04-02 17:46:21
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