あした
宙空 心

ぼくたちには二本の腕があって
きみを抱きしめることができる

でもきみの腕はとても重くて持ち上がらない


ぼくたちには二つの眼があって
きみを見つめられる

でもきみの眼はまぶたに覆われていて
ぼくたちをとらえることはない


ぼくたちには声があって
きみの名を呼ぶことができる

でもきみの声は
もうぼくたちを呼んでくれない



ぼくたちには明日があって

昨日 きみはいた

今日 きみがいない

明日 も



ずっとこれから

ずっと




ぼくたちの明日に

きみはいない


自由詩 あした Copyright 宙空 心 2010-04-02 17:09:20
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君色想い