あした
宙空 心
ぼくたちには二本の腕があって
きみを抱きしめることができる
でもきみの腕はとても重くて持ち上がらない
ぼくたちには二つの眼があって
きみを見つめられる
でもきみの眼はまぶたに覆われていて
ぼくたちをとらえることはない
ぼくたちには声があって
きみの名を呼ぶことができる
でもきみの声は
もうぼくたちを呼んでくれない
ぼくたちには明日があって
昨日 きみはいた
今日 きみがいない
明日 も
ずっとこれから
ずっと
ぼくたちの明日に
きみはいない
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君色想い