青き月
麻生ゆり

ブルームーンに憧れて
ひたすら私は待っている
たった一目でかまわない
ただその月を見られれば

私を照らす月光は
きっと仄かな青い色
全てを癒し救う色
だから私は祈るのだ

この愛しい地球の上で、争いがなくなりますように…
ひとり涙を流す子が、いつしか助かりますように…
この世全ての人たちが、心綺麗でいられますように…
そして傷み疲れたこの地球(ほし)を、見守っていただけますように…

だけど月は語らない
たとえ「幸せになる」と信じても
ブルームーンは淑女のごとく
ひとり輝くことだろう

嗚呼、ブルームーンよ…
徨い続ける私たちを、慈悲の心で包んでおくれ
太陽はまぶしくて見られない、星は多くあるがこと足りない
それが本当にできるのは、彼方のあなただけなのです…

ブルームーン…
あなたは悲しみと慈しみの麗しき女神
青き衣を纏いし天女
その輝きが失せることは、決して、ない


自由詩 青き月 Copyright 麻生ゆり 2010-04-02 00:53:21
notebook Home