皮膚がおびえる
佐藤真夏

一粒の宇宙の果てから打ち寄せる心音、いのちが(((エコーしている)))


群れを捨て刺激の弱い新鮮な雨を踊り食いするサカナ


ビー玉の敷き詰められた砂浜の津波の向こうは雲の平原


うわの空 自慰が撃ち込む宝石で灰皿の上の砂嵐になる


拒まない/許し切らない足の間に 託し続ける人類の明日、とか


剣を抜く。戦うキミの遠吠えが耳を囲んで鋭くなって


手のひらに ぽこり。ぽこり。と指が生え 敏感さを増すような危機感


短歌 皮膚がおびえる Copyright 佐藤真夏 2010-03-31 02:47:51
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