1486 106

洗濯物がたまった部屋の
どんよりと重たい空気の中で
ぼんやりと外の景色を見ていた

当たらない天気予報ばかり
色んな予定を先送りにしては
何も出来ないまま一日が終わる

降り続く長い雨の中
一体何を待っているのか
雲の切れ間から七色の光が
なんてロマンチックな話はまずない



買い物のため久々に外に出た
ずぶ濡れになったスニーカー
だけどそれほど悪い気分じゃない

降り続く長い雨の中
一体何を待っていたのか
雲の切れ間から七色の光が
なんて思い通りの展開はそんなない



ビニール傘から覗き込んだ空
雨の音はいつの間にか止んでいた

降り続いた長い雨の中
灰色の空に晴れ間はまだ遠い
雲の切れ間虹は見えなくても
傘を畳んで歩いていけるから


自由詩Copyright 1486 106 2010-03-30 20:50:37
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