あれはいつものこしゃくなびびんちょ
板谷みきょう

眉毛は太くて下がってて 
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ 
良いとこ一つもないけれど

語り口調はおかしくて 
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても 
心のきれいな人だから

いつもアンタを見つめてた 
憧れ抱いて見つめてた
心は人より燃えていて 
生きる姿は懸命で



落ち着くことが出来なくて 
さすらうことしか出来なくて
仕事も長くは続かなく 
格好悪さの見本でも

生きていくのが下手糞で 
幾度も人に裏切られ
それでも生きていくしかなく 
それでも笑っているしかなく
どんなに離れていようとも 
アンタを忘れた訳じゃない
出会いの数が減ろうとも 
アンタを避けてる訳じゃない

今もアンタを見つめてる
 
憧れ抱いて見つめてる

心は人より燃えていて 
生きる姿は懸命で

それがいつもの 
こしゃくなびびんちょ


自由詩 あれはいつものこしゃくなびびんちょ Copyright 板谷みきょう 2010-03-29 22:02:12
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
弾き語る歌(うた)の詩(うた)