kauzak

君に対して
誠実な言葉を口にすることが
できなくなったのは

君が僕を軽く扱うから

それは僕が
気が付かないまま
不誠実な行為を繰り返して
いたからなのか

ゆっくりと壊れてゆけば
壊れてしまう悲しみも
感じないのだろうか

 *

君の譲れない価値観が
僕をこんなにも
呵んでいるのを

君は気付いていなくて

そのうえお互いの価値観に
優劣なんて付けられないから
突っぱねることもできず
ただ卑屈になって自分を責める

少しずつ盛られた毒を
ゆっくりと飲み干せば
毒も身体に馴染むのだろうか


自由詩Copyright kauzak 2010-03-27 22:39:01
notebook Home 戻る