染み
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床にグラスを叩きつけると
飛び散った破片が
キラキラと光っていた
光っていたものは
ガラスだけではなくて
僕の透明な内臓も
砂浜に打ち上げられた
海月のように
日に照らされて
光っていた
焼かれてしまえば
黒い炭になってしまう
それらもまだ
叩き割るには惜しいから
せっせと今日も息を吸っている
雨の日も
透けて見える横顔を
なぞってみれば
二つのラインが一つに結ばれる
時に二つの粒になろうとも
叩きつけられた地面に
消えてゆくときは
一つの染み
自由詩
染み
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2010-03-24 16:24:42
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