そして神戸ビーフ
花形新次

「鯨の気持ちがわかるのに
 どうして私にはつれないの
 A5ランクと呼ばれても
 それで心は晴れないわ」


神戸ビーフ
泣いてどうなるのか
牛は
美味しいといわれて
ナンボじゃないか

神戸ビーフ
羨ましげに
青い海を見つめて
恨み節を吐いてみても
誰も助けには来ない

そして
荷馬車に揺られ
(♪ドッナ♪ドッナ)
そして
ひとつが終わる
きっと君も
来日中のハリウッドセレブに
食してもらえるのよ




自由詩 そして神戸ビーフ Copyright 花形新次 2010-03-21 05:32:28
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パロディ詩