今日の料理 (グレープフルーツ風)
salco
−葬送の為のプロセス−
1 厚さ0,8mmの鉄鍋を用意する
2 それを強火にかけて熱し、バター大さじ7杯を入れる
3 バターが焦げたら火を細め、腐りかけたイワシの頭を1つ入れる
4 イワシの頭がカリカリになったら分離しておいた身の骨も入れてやる
5 東京湾口付近の海水をカップ4杯入れ,沸騰したら好物のプランクトンを掌1杯
分入れてやる
6 次に犬の首輪の千切り,ニッパーで切断した鎖を犬の欠伸の数だけ入れる
−ばかばかしい罪業の為のプロセス−
7 猫のフンを15g(乾燥したものでも可)
8 ポリ塩化ビニールの袋を7枚
9 動物園の案内図を檻の数だけ
10 スーパーマーケットの折込広告を今日の分だけ(無い場合は1週間以内のもので
4〜5枚)
11 高等数学の教科書(?・?。ない場合はどちらか1冊)
12 新聞朝刊(今日のものに限る。スポーツ新聞不可)
13 瞬間接着剤又は強力ボンド1本
14 以上をボウルに入れ、塩化ナトリウム小さじ2強,コショウ小さじ1、化学調味
料大さじ3を振り下味をつけ、10分程度置いておく
15 マイルドセブン・スーパーライト(なければ他の煙草で可)1箱分をほぐして
14のボウルに入れ、コカコーラ(ペプシ不可)1リットルを加えてよくかき混
ぜる
16 花屋で1番高価な切花を1本買い、日光に2分程度かざしてから15のボウルに
そのまま投入
17 黒土をスコップ1杯分上からかける(まだ混ぜないこと)
18 もし入手出来たら車に轢かれたカエルの死骸1匹分を加える
19 これらを午後2時まで置いておく
−時間の為のプロセス−
20 午後2時にテレビをつけ、ワイドショー(何でも可)が始まると同時に19を
6の鍋に入れ、強火で煮る。沸騰させてアクを取り除いたら弱火にし、テレビの
前へ移動。座り込んでワイドショーを観る
その際、日本中の専業主婦をイメージしつつ画面に向かって何らかの呪いの言葉
をかけること
21 これ以後テレビはつけっ放しにしておく
22 目覚まし時計を1個用意しアラームを午後9時にセットする
−破壊の為のプロセス−
23 水分が半分程度になったらエチル・アルコール(メチルは不可)を大さじ4、
コーラック(下剤なら何でも可)3錠、砂糖200gを入れて味を整える
24 その日の夕刊が届き次第入れる
25 自国の国旗を入れる(ない場合は記事,名称その他その国家を象徴する事物を
2点、背中合せに貼り合わせたもので代用)
26 唾を吐きかける(1回)
27 ウラン、ストロンチウム90等の放射性物質(ない場合は記事、名称等)を
入れる
28 唾を吐きかける(10回)
29 ピストル、マシンガン、手榴弾等、火器・武器(ない場合はその記事、写真等)
を入れる
30 あらん限りの叫び声を出す(何回でも可)
−地球上の半分の人類の為のプロセス−
31 豚肉200gを用意(宗教上の禁忌があれば牛,鶏でも可)し、餓死寸前の子供
の写真でくるみ、エルメスのバーキン(なければシャネル、グッチ等のバッグ)
に入れ、鍋に投入(それもない場合はサンローランやジバンシー等のライセンス
物でも可)
32 金塊(又は高純度の金製品)にアフリカ黒人の写真を貼り付けて入れる(金製品
が無い場合はダイアモンドでも可)
33 毛皮製品(ミンク,フォックス等のコート、マフラー等)を入れる
34 赤ワイン400ccを加え弱火で2,3時間煮込む
−狂気と恐怖の為のプロセス−
35 34の鍋に鶏卵1個を殻ごと入れる(以後冷蔵庫は開けっ放しにしておく)
36 電球(何ワットでも可)1個と灯油を大さじ3入れる
37 それ以降に電話がかかって来た場合はベルが鳴り次第コードを切断し、電話機を
入れる。かかって来なかった場合、電話機は処刑を免れる
38 「泥棒!」「人殺し!」を10回ずつ呟きながら玄関の鍵を投入
39 それ以降誰が訪ねてきても決して応対しないこと。又、家族も合鍵を持たぬ者は
家に入れてはならない
−今日の終わりの為のプロセス−
40 すっかり水分がなくなるまで煮詰める(火加減は問わない)
41 水分がなくなったら英国紅茶1リットルをターメリック2gと共に入れる
42 ガソリン大さじ2と自動車のタイヤ1本を入れる
43 午後9時になったら目覚まし時計をアラームの鳴るまま投入
44 チャンネルをNHKに合わせ、ニュースを映すテレビを入れる(鍋に入らない
場合は部品でも可)
45 鍋を火にかけたままにし、10時になったら経典(聖書、トーラー、仏典、コ
ーラン等何でも可)を、自分の1番気に入っている祈祷を呟きながら入れる
46 煮込んで水分がなくなったら出来上がり
−出来上がった料理の為のプロセス−
47 それを食べる
48 又は誰かに食べさせる
49 あるいはそのまま火をつけっ放しにし、全てのガス栓を開けて皿を1枚持って
家を出る
放火したら家を後にし、南へ南へ歩き、歩けなくなった所で腰を下ろして雨を
待つ。雨が降ったら皿に雨水を溜め、祈ってから飲むこと
放射性物質を入れた場合 : 家から80km以上離れること
50 あるいは出来上がったものを熱いまま開け放した冷蔵庫に入れて冷まし、翌日
それを密閉容器に入れ替え、最も近代的と思われる建物ないしは最も往来の激
しい場所(都市の中心地や駅など)に遺棄する(又はぶちまける)
放射性物質を入れた場合 : 国会議事堂又は首相官邸門前に遺棄又はぶちま
けるか郵送する