いづくにか
La Mancha
芽吹いた草がやんわりと
新生をみせるように
わたしもまたやんわりと
あたらしい時を見出そう
わたしがわたしに微笑むことを
忘れることなく歩くとき
祝福はいつも共にある
樹々のさざめき
緑いろの歓びは目にやわらかく
そしてあたたかな日の光
冬の寒さは春になく
春のもの憂さも夏にはない
風に行き着く先のないように
わたしもまた
果てぬ道を歩いて行こう
とどまらぬものすべてが
祝いに溢れて通り過ぎる
石鹸の匂いのする作業服を着て
道行くみんなとあいさつを交わす
快活な朝
探さなくてもどんな歓びも
そこかしこ満ちている