バスで行くには近すぎて
番田
何にもないおもいでいられるきみたちは
ものおじした心のせつなさかもしれなかった
しかしそんなふうだったぼくの歩いてきたような気のした
そんなふうにしながらもあるかされていくじかんにけされていて
空やら家路などへとはてしなくすすんでいくようである
自転車のこいでいた坂にはいつもの
山手通りを走っていくぼくはいない
バイク屋のところで曲がると へやにあつまりマンションで
柱となりいくつかとしてそこに生えている じさつした
僕は鎧をまとって自転車をこごう じこなどをおこしそうになった
チャリンコなのだと憤怒した、止まる事なんてあるかと
真っ赤なフレームとなってきらきらに曇らされた
漆黒のきらきらしていた
君は、渋谷に向かっていくのだ