バスで行くには近すぎて
番田 

何にもないおもいでいられるきみたちは
ものおじした心のせつなさかもしれなかった
しかしそんなふうだったぼくの歩いてきたような気のした

そんなふうにしながらもあるかされていくじかんにけされていて
空やら家路などへとはてしなくすすんでいくようである

自転車のこいでいた坂にはいつもの
山手通りを走っていくぼくはいない
バイク屋のところで曲がると へやにあつまりマンションで
柱となりいくつかとしてそこに生えている じさつした

僕は鎧をまとって自転車をこごう じこなどをおこしそうになった
チャリンコなのだと憤怒した、止まる事なんてあるかと
真っ赤なフレームとなってきらきらに曇らされた

漆黒のきらきらしていた

君は、渋谷に向かっていくのだ


自由詩 バスで行くには近すぎて Copyright 番田  2010-03-17 23:35:16
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