熊沢蕃山、オルラントー
a

銃があったら撃ち抜いていたが
ないから撃ち抜かない

ベンゼン環を3つ重ねて
かたちづくる

土星にはカッシーニの輪という輪があって、
それが地球の軌道に微妙な影響を与える



パリ講和会議で、イタリアの立場が尊重されていなかったため、
一計を案じ、いったん退席して国に帰り、
他国の首脳があわてて大使を呼び戻すであろう、
という目論見を持っていた、
伊国全権大使オルラントー(1860.5.19〜1952.12.1)であったが、
イタリアの不在を無視して会議が進められたので、失敗した、

という故事にならって、このような経緯を、
「オルラントー現象」※
と呼ぶ(ことにした)。

※自分の影響力を増大させるためにいったんその場から退席するが、
それが裏目に出て、何事もなかったかのように処理され、
かえって影響力が縮小することを言う。


自由詩 熊沢蕃山、オルラントー Copyright a 2010-03-17 17:09:28
notebook Home