5秒待って
猫のひたい撫でるたま子

トリスでいい 口のなかがあまくなればいい

真っ暗な部屋 独り鳴ってる冷蔵庫からアイマスクを探す

手元灯にさらしたらバターが凍ったものだった

甘くていい 知らなくていい

知りすぎる ようでいて何も掴めてなどいない

マウス ピース マスク

青くてふさふさ 冷凍ジェル 一時的、回想停止

記憶の奥へと、どうやったらおさまってくれるのか

自分のきたないとこ誰にも見せられない

はなが咲く 色がふえる こんな柔らかい季節のなかで

私はすべてかくしたまんま

言葉にするとみんな少しずつずれていくから、

はじめ

の言葉をおもいだして


自由詩 5秒待って Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2010-03-16 00:52:21
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