夕空の手
服部 剛
夕暮れの空に
時折姿をあらわす
薄っすらと光を帯びた手
夕凪の風の吹くまま
まっしろな明日の頁に
一つの物語は綴られるだろう
私は、一本の鉛筆の姿で
夕空を見上げ、思い煩わずに
あの手に握られる日を、待っている
自由詩
夕空の手
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服部 剛
2010-03-14 22:01:39
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