君との距離
夏川ゆう
サヨナラをいうタイミング探してる君との距離が微妙にひらく
誕生日来れば必ず電話する元気ない母歳を誤魔化す
空を飛ぶ鳥の背中に乗せられた想いはいつか君を動かす
天ぷらやフライを揚げるあの音が僕の心に穴をあけてく
酒の味理解出来ない友人の好きな飲み物オレンジジュース
癖のように自分探しをする日々に淡い未来が見えそうになる
春風とダークな色を混ぜ合わせ桜吹雪が別れ持ち去る
幸せを愛の波動で包み込み明るい話題アネモネになる
桜咲き淡い想いはピンク色恋に染まった心は熱い
ごくごくと水を飲み干す音がする窓から空に覗かれている