3・8
唐草フウ


きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている


マジックテープのように
くっつけあい 剥がしあい
動きつづける
(これ、までの)
前後に揺すると
耳がむん、となって
降りれなくなった
―根が風に晒されたから
ブランコ


春になります
春になるのに
これまでもなってきた、春まで
なんとか鳴き別れてきた
あすは雪です
土の中は
(これまでも、)
風を予防するから
わたしの根は
安心です






自由詩 3・8 Copyright 唐草フウ 2010-03-11 19:04:50
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