豆電球
こころゆくまま

オレンジいろの豆電球
消さない理由は怖いから。
真っ暗にした途端
たくさんの目が
四方八方近づいて
わたしの醜いこころを
ギロギロ
睨み付ける。

家族と一緒に寝ていても
いくつになっても変わらない。

ごめんなさい
ごめんなさいと
いくら唱えても消えない
そのたくさんの目は
豆電球の
確実なオレンジで
薄らいで
消える

本当はただの
現実逃避なのかもしれない。


自由詩 豆電球 Copyright こころゆくまま 2010-03-11 02:15:22
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