開け放たれた窓
森の猫

ガタガタ・ガタガタ
洗濯の音がする

奴が回している
あてつけか?



外から丸見えに
窓を全部開け放し

洗濯物をいっぱいに
ひらひらと闇夜に干している 


子供はブロックを砂場に
散らかし

あたしは半狂乱になる

奴は
半乾きの洗濯物に
アイロンをあてている

”もし、もし、猫ちゃん?”
奴の携帯から
声がもれる

甘いオンナの声

携帯を
叩きつける

あたしは
ひらひらとした
あたしの服を物干しから
引きちぎって
叫ぶ・・・・


悪夢は現実じゃないと
安心させたいために見るんだよ

だが 
ムカムカは 納まらない

涙が流れる

愛?未練?
まだ・・・
そんなものが残っているのか

ひらひらとした洗濯もの
開け放たれた窓

家の開放は
嫌気がさす


自由詩 開け放たれた窓 Copyright 森の猫 2010-03-09 03:31:26
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