いつもいつも
かんな
わたしって
どこまで贅沢なのか
生きてゆく理由も、死んでゆく理由も
どちらも欲しがって
どちらも見失いそうだ
三角屋根の向こう側には、空
その向こう側に潜んでいるようなあたたかい嘘
でも嘘の向こう側に真実はないって
誰しも気づいている夕暮れに自転車をこいだ
走れ、走ってしまえ
海に沈んでゆく夕陽に
明日を選ぶ理由を問えば答えくれる
はやく、はやくと急かす
サドルの感触がひどくいたいよ
ゆっくりと誰かに吸い込まれたい衝動を抑えきれない
あなたって
どこまで呼べるのか
わからない
呼ぶ理由も、呼べない理由も
どちらも見失いがちだから
いつもいつも恋をしている