僕の世界は、はかなくもくずれた
within
ひらゆらと青いてふが飛んでいる
重なるように紫のてふも飛んでいる
白いのも黄色いのも黒いのも飛んでいる
昏い夜空に交わらないように
自分たちの屈折率を守っている
腐心 乱心 一心不乱
どれもが人間の行為だよ
内側から あふれ出るものに
解体されてゆくオルガン
はちきれる
ぼくは奏でよう
内臓の音楽を
身体を解き放とう
抗わず よじけてよじれて
神経切れても じっとしていられないよ
もうじっとしていられないよ
この身体を空の天蓋に向けて
解体するんだよ
解き放つんだよ
骨から自由になるんだよ
飛び散った内臓に
もう憂いはないんだよ