未来
逆鱗社長

退屈しのぎで、造った模型
土曜の朝はいつもそうだ
する事もしたい事も無く
ダラダラと時間だけが過ぎ
気付けば、お昼になる。

昼食時のめでたい番組
そいつは何故か僕を急かす
「出掛けなくちゃ」
する事もしたい事も無く
フラフラとただ歩く
人で賑わいでいる街
なにくわぬ顔で素通りする他人

「つまらない」
つい漏れた言葉
うつ向いて人だかりを歩く
ふと、見つけた小さな花
人ごみで咲くけなげな花

「明日をみた」
何故だか分からない
つい漏れた言葉
前を向いて歩く
僕が見つけた小さな未来
そいつがくれた微かな勇気。


自由詩 未来 Copyright 逆鱗社長 2010-03-04 22:15:22
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