夜風
伽茶

擬音ばかりの君の言葉は

私には理解不能だ

曖昧に認めて

適当に仄めかして

私は水の中

ねぇ ダーリン

ハッキリして欲しいのよ

海と空の境目のように

似ているようで全く世界が違うのよ

月夜になると不安が沈むように深くなりそうだから

私は今日も君の腕にしがみつくの

ねぇ、ダーリン

この不安をぶつけても

笑って他の話に変えてしまうけど

風に流せる勇気なんてないの

音のない暗闇で

君の髪に指を滑らせ超能力がないかと試みるのよ

ねぇ、ダーリン

こんなに不安にさせといて

君はスヤスヤ寝てるけど

寝返りをうつ度私を探すのよ

私は君のおでこを一撫でして

バカだな…と我に返るの

ねぇ、ダーリン

一緒に落ちよう

深い深い眠りに…

君の寝息を子守歌に

繋いだ指に願いを込めて

そう

愛してる



自由詩 夜風 Copyright 伽茶 2010-03-03 01:38:00
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